ブログのデザインは、実はそのブログを提供してるシステムによって大なり小なりクセみたいなものがあります。
けど、まぁ、今回の記事は、総じて使えるテクニックじゃないかな、とmaeriが個人的に思ってることを書いてみたいと思います。
以前、
「
ブログ投稿中に泣かない方法」で紹介しましたが、
「ブログは投稿システムで書く前にとりあえずテキストエディタで編集」することも大事ですが、最も大事なのは
「文章のレイアウト」にあります。
良く読まれてる記事は「読みやすい」というか、
【見やすい】文字のレイアウトに重点を置いています。
私のように長文を書くブロガーの方が注意したいのは
「書きたいことを詰め込みすぎて、読んでる人が疲れていないか」
ということだと思います。
(で、私の記事は文章が多すぎて読まれてない可能性大、と……orz....)
紙媒体の字と違い、ディスプレイ越しに読む活字は、
視神経を極度に疲労させ、視力も低下させます。
理由は色々ありますが、一番の原因は
「発光したディスプレイ越しに見る文字は、紙媒体よりも光を取り込むことで、視神経野にある脳細胞を活性化させるから」なんだと思います。
(寝る前にパソコンをやると目が冴えてきちゃいますよね…)
なので、その辺を考えて「文字の配置」を考えた文章を書いた方が、断然読まれる回数は増えると思います。
私のブログを見て感じている方もいらっしゃると思いますが、
意味のないところで【改行】したり、
(↑こんな感じで)
え?と思うようなところで1行行間が空いてたりしますよね。
(↑こんな感じ)
これも、「意図して」行っていることです。
読みやすい文章は、「目が疲れないこと」が必須条件になります。
詰めすぎた文章は完全に無視されるか、流し読みされる可能性が必然的に高くなるからです。
ためしに、実際に【改行】無し、【空行間】なしで、文章を詰めて表示してみます。
春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは 少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。秋は、夕暮。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。(出典「枕草子」)
どうでしょうか?読みやすかったですか?
目が疲れたと思うので、しばし、休憩しましょう……
Relax,chill out. We are on island time... / F0t0Synth
閑話休題。
先の全文をちょっと【見やすくレイアウト】します。
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春は、あけぼの。
やうやう白くなりゆく山ぎは 少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。
夏は、夜。
月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。
雨など降るもをかし。
秋は、夕暮。
夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、
三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。
まいて雁などの連ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。
日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。
冬は、つとめて。
雪の降りたるはいふべきにもあらず。
霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、
火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。
(出典「枕草子」)
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もう少し見やすいレイアウトに配置することも可能です。
句点( 。や. )改行ではなく、読点( 、や, )改行にする。とか
行間を1行空けではなく、2行空けにするとか……
日ごろ何気なくやってる方もいらっしゃるかもしれませんが、
そうでない方は意識してやってみてください。
これだけでもずいぶん印象が違ってきますし、実際に読み易くなるはずです。
ブログの投稿内容を見る限りでは、濃い内容を書かれる方が紙面(モニター画面)をいっぱいいっぱいに使って文字を埋め尽くしてる感じがします。
内容が素晴らしいことも多いんですが、自分の
「画面を文字で埋め尽くして思いの丈をブログにぶちまけるんだ!」
という熱い感覚から一歩引いて
「この文章、目が疲れないか?」
という他人目線で今一度読み返してみてください。
日本語だけでなく、どの言語の印刷物にも
【適切な「字間」と「行間」の法則】があるんですが
ブログはカスタマイズしない限りそのあたりは設定できないのです。
実は紙媒体でも同じです。
自分で書いたワープロ文書より一般書店に出回ってる活字本の方が読みやすく感じるのは、そういったプロの(=DTPのお仕事をしてる)方が携わってるからなんです。
(その辺りにお金を払ってるという感じです)
字間が可読性に与える影響も少なくないですが、
【行間】は最も注意しなければなりません。
適度な【行間】を作ることで、
読んでる人の目に快適さを与えることができれば
もっと多くの人に読んでもらえる記事になると思います。
「自分のブログ記事を見てみると…なんだかモニタ-が黒い……」
と思ってらっしゃる方がおられれば、ぜひ、上記のことを実践してみてください。
ブログは紙面の文章じゃないです。
段落の一字下がりを意識するよりも、
意味段落の行間空け、
見やすさのための改行を意識して書いてみてください。
・補足・
目が疲れないようにするためには、
モニタの輝度を下げるのが一番です。
また、ホームページなども
「背景色:白、文字色:黒」よりはその逆の
「背景色:黒、文字色:白」の方が目には優しいです。
(背景が黒いといかがわしい雰囲気になってしまうので、一長一短ですが…)
視神経をいたわる上で絶対やっちゃいけないパターンが
夜、「室内の電気を消した状態でモニタだけ明るくして見る」ことです。
そういった習慣のある人は気をつけてくださいね……
(上記の環境が原因の眼精疲労で、吐いて立ち上がれないほどの強烈な片頭痛に見舞われ夜中から救急に行ったことが…過去2回、あります…orz...)